売り手市場と言われて久しい就職戦線！ そんなメディアの情報を鵜呑みにして簡単に転職を考えてしまう方がたくさんいらっしゃるようです。
結果、残念なことになり働く環境を整えるどころか、より自分に合わない環境で働くしかない…。そんな話が人事界隈でよく聞くようになりました。
私自身、面談の中でアドバイスしたくなるような状況の方をたくさん見てきました。
それもそのはず、転職ってなんなのか、教えてくれる人なんていないんです！ そりゃ露頭に迷う人も増えるってもんです。
良いエージェントさんはその辺りも教えてくれていますが、採用を現金化することだけに一生懸命なエージェントがいるもの事実！
ですのでお伝えします。転職を成功に導く10個のポイント！
重要！ 転職の目的を明らかにする
転職の目的は大きく２つです！ キャリアアップのための転職か、働く環境を変えるための転職。
今の役割や責任等を大きくし、より大きな、あるいは自分のビジョンに近づくキャリア形成のために転職するパターンです。いわゆるミドルキャリア、ハイキャリアの転職になります。少なくともマネージャー以上の実績を担保できないと、難しい転職目的ですよね。
働く環境を変えるための転職とは、
・働く時間（残業が少ない業種、会社へ等も）
・職種、業種
・雇用形態の変更（有期契約（契約社員）から正社員になりたい等）
・新しい人間関係
これらの目的を持った転職です。80％〜90％の方はこれらを目的に転職します。
まずは、働く環境を変えるための転職を成功に導く10ポイント!!
１ 希望条件に目的に合わせた優先順位をつける
自分を転職させるきっかけとなった事象や状況があると思います。これは人によってさまざまです。残業時間を短くしたいや、チャレンジしたい業種・職種がある等です。
転職で必ず叶えたい１つのこと！ それが最優先事項です。これが４つも５つもあると何一つ叶わないことに…
例えば、新しい業種・職種にチャレンジしたい！という方が年収アップと両立できるかというと、かなり難易度は高いです。もちろんそういった事例もあります。ただ、かなりのレアケースです。多くの場合で同等、あるいは下がるケースが多いです。未経験ですのでそれはそうかもしれません。
優先順位例）
1.チャレンジしたい業種・職種である
2.最寄り駅から1時間圏内の勤務地
3.残業が少ない
極端かもしれませんが、転職する目的が達成できるならそれ以外は何でもいい位、目的意識が高いといいですね！
２ 転職活動は在職中に！ お金は最重要項目！
「もう我慢できない！」「今すぐ辞めたい！」に待ったです！！
退職してから転職活動される方が多いですが、これはNG！ なぜかというと退職してしまうと、時間を自由に使うことができないからです！ 「辞めたほうが時間はたくさん使える」と思っている方、それは幻想です！ 理由は２つ。
【使う時間は変わらない】
紹介会社を使う、ナビサイトを使う、どちらの転職活動も使う時間は同じなんです。
まずは紹介会社に使う時間
・探す、問い合わせる 2時間
・電話面談 20分
・訪問面談 60分
一部の方は探す時間がかかるといっていますが、それ、エア転職活動かもしれませんね。2時間も探してみてください。新しい会社発見するなんてことないです。2時間でも多いくらい。
全て合わせてせいぜい4時間、紹介会社は在職中の方にも対応できるよう、夜や土日も営業している会社がほとんどです。休みの日に十分できます。面談も仕事終わりで十分対応してもらえます。
次にナビサイトを使う場合
・会員登録（ES作成） １〜２時間
・探す 30分
・エントリー 5分
業種や職種、エリア等で絞っていくと、びっくりするほど会社数が少ないです。マイナビ系以上に企業数が出るサイトはありませんので、マイナビ系1社で十分。他サイトいってもせいぜい数社。媒体には驚くほど格差が存在します。それぞれのナビサイト毎にESを作成する時間がもったいないです。
こちらの場合もせいぜい４時間ですね、お休みの日にちょっと集中してやれば十分。
もし退職していた場合、かなりの時間を浪費することになりますね。２日目にはやることなくなります。これは時間の余裕とはいわないです。浪費。是非アルバイトしてください！
【お金がないと時間の自由がなくなる！】
転職活動は想像以上に時間がかかります。一般的には3ヶ月〜6ヶ月かかると言われています。
さて問題です。1人が1ヶ月に受ける面接の社数は？
２〜３社だそうです（某ナビサイト調査報告によると！）
在職していても全然いけますね。アドバンサーもそうですが、現職者の面接は夜に行います。当然配慮対象です。
退職していたとして、空いた時間なにしましょうか？ ゲーム？ 自分の好きなことへの時間？ なるほど、リフレッシュにはもってこいですね！ でも全ての時間それに費やせません。『お金が減っていきます』
つまり、在職していても、退職していても使う時間は同じ、効率も同じなのに、お金だけが一方的に不利に追い込まれていくんです。
最終的には目的がズレていきます！
・当初の目的：チャレンジしたい業種・職種に就職する
・転職時の目的：まずは毎月安定した収入を…
わかりますか！？ この圧倒的な差！ みんなは目的があって転職することを決意したはずです。でもその目的を達成できないまま、お金が少なくなってきたので、時間を使うことができずにとりあえずの転職先で決めてしまうんです。
お金があれば、目的が達成できる企業に決まるまで「時間を使うことができた」のに！
お金が全てではありませんが、お金は時間を自由にします。
正直にいいます！
退職後の転職は上手く行かない！ 少なくとも私はそのようなケースを見たことがない！
望まない条件でとりあえず働き始めることに…、という人ばかり見てきました！
退職前に転職活動！ これゼッタイ！
今回は10個のポイントのうち2つを、ご紹介しました。
みなさんの転職活動が最高の経験になることを期待しています！
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